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健康教室

健康教室
Higher Brain Dysfunction
高次脳機能障害
高次脳機能障害
事故や転落など頭部外傷による脳の損傷によって起こる後遺症として、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害が生じ、社会生活・日常生活の適応が困難となる障害を高次脳機能障害といいます。

主な症状

以下のように、高次脳機能障害はさまざまな症状が出現してきます。身体的には、普通の人と変わらないように見えることがあり、外見からは理解されにくいことがあります。また、職場や日常生活に復帰してから、色々な症状が出現してきて精神的・肉体的・経済的な問題が現れてくることがあります。

認知障害

記憶障害
新しいものを覚えられない。同じことを何度も繰り返し話したり質問したりする。
注意障害
周りに注意が向かない、2つのことを同時にすることができない、など。
遂行機能障害
計画が立てて実行することができない。他者の指示に従わないとできない。
半側空間無視
左側のものを見落とす。左側にあるものにぶつかる。食べ物を残す。
病識欠如
病気に対する認識ができない。障害がないかのようにふるまったり、言動を発したりする。
失語
言葉の意味が分からない。話そうとするが言葉が出てこない。文字が読めない。文字が書けない。
失行
動作を目標に沿って行えない。
失認
視力・聴力・触覚に問題はないのに対象物を認識することができない。

社会的行動障害

依存性・退行
すぐに人に頼ってしまう。子供のようになる。
欲求のコントロール低下
我慢できなくなり何でも欲しがる。お金を無制限に使ってしまう。
感情のコントロール低下
急に怒りだす、泣きだす。突然暴れだしたりする。
対人技能拙劣
人間関係をうまく結ぶことができない。人の気持ちをくみ取ることができない。
固執性
1つのものにこだわると、こだわりを変えることができない。いつまでも同じことを続ける。
意欲・発動性の低下
他人にいわれないとできない。自分では何もしようとしない。
抑うつ
することは分かっているのに、憂鬱な状態が続き何もできなくなる。
感情失禁
些細なことで泣いたり、笑ったりする。
Exercises You Can Do In Bed
ベッドでできる運動
理学療法士 榎薗 彰
ベッドでできる運動

できる運動は自分でしましょう

人に手伝ってもらう運動では筋肉の力はつきません。歩いたり、起き上がったりができるようになるには、少しずつでも本人が自分で動かすように促しましょう。
以下に寝たままでも行いやすい運動を例にあげていますが、1人で運動をしても、コツコツと続けられる人は多くありません。できれば介助する人も、一緒に声をかけあいながら行うのがよいでしょう。数を数えてもらったりと、一緒に誰かと声をかけあっての運動なら、三日坊主にならずに続けられるものです。

1.頭を左右に倒す

頭を左右に倒す

2.首を回す

首を回す

3.指を1本ずつ折る

指を1本ずつ折る

4.グー、チョキ、パーを作る

グー、チョキ、パーを作る

5.手首を動かす

手首を動かす
手首(手首から先)を、上下いっぱいまで動かします。

6.ひじの曲げ伸ばし

ひじの曲げ伸ばし

7.胸を開く

胸を開く

8.腕を頭上に上げる

腕を頭上に上げる

9.両手を組んで左右に倒す

両手を組んで左右に倒す
骨盤から下は動かさず、上半身をねじるようにして行います。

10.足首の曲げ伸ばし

足首の曲げ伸ばし

11.ひざの曲げ伸ばし

ひざの曲げ伸ばし
ひざ・股関節を曲げ伸ばします。

12.ひざの抱え込み

ひざの抱え込み

13.脚を広げる

脚を広げる

14.踏みしめ練習

踏みしめ練習
何かを踏みしめるように、脚に力を入れます。

15.腰をねじる

腰をねじる
顔はひざの向きと反対にします。

運動に慣れてきたら

運動に慣れてきたら、少し難しい運動にも挑戦してみましょう。
さまざまな運動を行うことは、起きて歩くための準備には欠かせません。
まだまだ大丈夫という人は、お尻や頭、脚を上げた状態で3秒間静止するとさらに効果があります。でも、無理は禁物。できる範囲で気持ちのいい程度に行うことが運動の基本です。

16.尻上げ

尻上げ
勢いをつけて反動で動かさないようにし、両脚に力を入れてゆっくり動かします。

17.頭を少し持ち上げる(腹筋)

頭を少し持ち上げる(腹筋)
頭を上げられない場合は、おへそを見るようなつもりで、あごを引くだけでもよいです。

18.脚の上げ下げ

脚の上げ下げ
反対側のひざを立てると行いやすくなります。
Lifestyle-Related Diseases
生活習慣病
作業療法士 井手尾 隆
生活習慣病
あなたの生活は乱れてませんか?
間食…喫煙…運動不足…ほっといたら…生活習慣病になるかもしれませんよ。

生活習慣病とは?

生活習慣病とは?
生活習慣病とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されていて、代表的な病気としては、虫歯、歯周病、骨粗鬆症、アルコール性肝疾患、肥満症、痛風(高尿酸血症)、高血圧症、糖尿病、高脂血症、心臓病、脳卒中、がんなどがあります。

かつては加齢とともに発症・進行すると考えられて「成人病」と呼ばれていたのですが、若い人でも発症し、子供の頃からの悪い生活習慣の蓄積がその発症に大きく関わっていることが分かり、96年に、生活習慣病という呼び名に変わりました。私たち日本人の3分の2が、この生活習慣病、または予備群だといわれています。

食事・運動・喫煙・アルコールの習慣と、それに関わる主な病気

食習慣
糖尿病(成人型)、肥満症、高脂血症、痛風(高尿酸血症)、循環器病(心臓病や脳血管の病気)、大腸がん、歯周病など
運動習慣
糖尿病(成人型)、肥満症、高脂血症、高血圧など
喫煙習慣
肺扁平上皮がん、慢性気管支炎、肺気腫、循環器病、歯周病など
飲酒習慣
アルコール性肝疾患など

メタボリックシンドローム…略してメタボとは?

メタボリックシンドローム…略してメタボとは?
成人病の中でも、高脂血症、高血圧症、糖尿病などは特に心臓病や脳血管の病気の危険因子ともなっており、命に関わるような事態さえ招きかねません。このような生活習慣病の背景には、肥満、特に内臓脂肪の蓄積による肥満が大きな要因としてあることが分かってきています。

最近、「メタボ」という言葉がよく聞かれますが、ご存知ですか?これは、内臓脂肪蓄積型の肥満があって、さらに、「高脂血症」や、「高血圧症」・「糖尿病」の診断基準に近いなどのうち、2つ以上のリスクを抱えている状態を指します。

心臓病や脳血管の病気のもとになりやすい高脂血症や高血圧、糖尿病は、互いに重なりやすく、しかもその背景には共通して内臓脂肪の蓄積があり、これを改善することが非常に重要だといわれています。

あなたはメタボですか…?

メタボリックシンドロームの第1の条件は内臓脂肪の蓄積です。
簡単な判断基準として、ウエスト周囲径(立った状態でへその位置で測る)があげられています。
  • 男性≧85cm
  • 女性≧90cm

運動していますか?

運動していますか?
運動不足は、過食との相乗効果によって肥満を招きやすく、高血圧、高脂血症、動脈硬化、糖尿病、高尿酸血症などさまざまな病気を誘発します。
運動不足は、単に筋力的な意味で「体力が衰えてきた」というようなレベルでは治まらないのです。まさに、栄養と運動は「健康という車の両輪」といえるでしょう。

多くの日本人は、運動不足が健康に悪いことを漠然とは意識しています。しかし、運動をしっかりしている人と殆どしない人ではどんな差が出てくるのかを、具体的に説明できる人は少ないと思います。運動不足が不健康と分かっていながら、実際には運動不足に陥っている人が多いのは、正確な知識と強い自覚が足りないからかもしれません。
まずは運動の大切さをしっかり認識することからスタートしましょう。

運動の効果

ちょっとしたことが、すでに運動です。
運動の効果
慢性的な運動不足になると、全身の筋肉が衰えてきます。日常生活での洗濯、掃除、炊事、食器洗い、買い物、布団の上げ下ろし、窓拭きなどの運動でも、するとしないとでは大違いです。そのことは1週間ほど寝たきりの生活をしてみると実感できます。

使わない筋肉はどんどん衰えてゆき、疲れやすくなるばかりでなく、やがて骨にまで影響が出てきます。
運動不足の人は瞬発力や持久力が弱まるばかりでなく、敏しょう性も衰えますから、転倒しやすくなります。その際、骨が弱くなっていると骨折の危険も高まります。

このように、運動の効果は第一義的には、まず筋肉を強化し、運動能力を高めることですが、その他内臓や神経系においても大きな効果があります。適切な運動を続けると、次のような効果が得られることが分かっています。
肥満の改善
運動によって血液中の脂肪を燃焼させるばかりでなく、新陳代謝も促進され、エネルギーを消費させることができます。一方、運動を伴わないダイエットは危険でもあり、また効果がないと知るべきです。また、運動の結果、体重はさほど落ちなくても、筋肉がつけば体脂肪率が減りますから、生活習慣病へのリスクを減らすことができます
骨粗鬆症の予防
カルシウム不足になると骨のカルシウムが溶けだしますが、運動不足によっても骨は弱体化します。運動によって骨に適度な負荷がかかると、骨密度が保たれます。また、屋外に出て日光にあたることによって、ビタミンDが産生され、カルシウムが吸収されやすくなります。骨粗鬆症の予防には適度な運動が欠かせません。
最大酸素摂取量の増加
運動は心肺機能を高めます。具体的には最大酸素摂取量の増加をもたらし、循環機能の向上につながります。
高血圧の改善
血圧といえば「食塩」とおうむ返しに答えが返ってきそうですが、原因は塩分だけではありません。肉体的、精神的なストレスも血圧を上げますから、ウォーキングなどの軽い運動で、心身の緊張をほぐすことが高血圧の改善につながります。
中性脂肪の減少
運動することによって、血液中の中性脂肪(トリセリグリドまたはトリセリグライド)を減らすことができます。
HDLコレステロールの増加
高比重リポたんぱく(HDL)に含まれるHDLコレステロールを増やすことによって、動脈壁などに取り込まれたLDLコレステロールを引きはがし、肝臓へ戻します。
高血糖の改善
血糖値が高くなると糖尿病予備軍ともいわれ、何らかの対策が必要ですが、肥満対策も兼ねて運動が効果的です。運動はインスリン感受性の改善を促します。
高尿酸の改善
尿酸が多く作られ過ぎたり、腎臓からの排泄が少な過ぎたりすると、血中の尿酸値が高くなります。高尿酸の改善は第一に食生活におけるエネルギー制限ですが、併せて運動をすることで尿酸値を下げることが期待できます。
自律神経系調節機能の向上
ウォーキングやジョギングを続けると、βエンドルフィンという脳内物質が分泌されることが知られていますが、この物質は別名快感ホルモンとも呼ばれ、ストレスの解消に役立ちます。また運動すると精神が充実し、自律神経調節機能がよくなります。

休養の重要性

休養の重要性
運動と並んで大切なことは休養です。
特に高齢になればなるほど、過剰な運動は危険です。
真面目で几帳面な人は自分の体調を省みず、頑張り過ぎる傾向があります。
無理せず、長続きするように心がけ、運動の後の休養も十分とりましょう。
Diabetes
糖尿病
糖尿病
過食や運動不足がもたらす現代病で、日本では40歳以上の10人に1人は糖尿病ということである。糖尿病とは自覚症状なしに合併症を引き起こす病気で網膜症、腎症、神経障害が三大合併症です。
高血糖になると動脈硬化を促進するため、心筋梗塞や脳梗塞の危険性も高まります。細菌に対する抵抗力も弱くなりますので注意が必要です。

糖尿病とは

糖尿病は血液中のブドウ糖が増える病気です。血液中のブドウ糖を『血糖』、その濃度を血糖値といいます。糖尿病であるかどうかは血糖値が基準になります。

なぜ糖尿病になるの?

なぜ糖尿病になるの?
ご飯やパンに含まれるブドウ糖は人間が生きるために必要不可欠なエネルギー源であることは周知の事実です。そのプロセスは糖代謝といいますがそれがうまくいかないと糖尿病になります。

通常では膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが血糖値を一定に保っています。しかし肥満や運動不足、過食によりインスリンの分泌が悪くなるのです。また怪我や手術などの肉体的ストレスやインスリンの作用を弱めます。

その他には加齢によって、膵臓の働きが弱まったり、副腎皮質ホルモン剤や血圧降下剤などの特定の薬の服用が原因になったり、妊娠も引き金になることもあります。また近親者に糖尿病の人がいる場合もなりやすい体質といえます。

糖尿病を引き起こす原因

  • 肥満
  • 食べすぎ
  • 運動不足
  • ストレス
  • 加齢
  • 妊娠
  • 遺伝的要素

糖尿病の症状

糖尿病は早期発見、早期治療が必要

自覚症状が現れにくい病気なので最低でも年に1回の定期健診 を!

糖尿病の自覚症状

  • 尿の量が多くなる
  • のどが渇く
  • 身体がだるい
  • よく食べるわりに体重が減る 等

合併症による主な自覚症状

  • 目がかすむ
  • 化膿しやすい
  • 傷が治りにくい
  • 手足が痺れるまたは痛い
  • 立ちくらみがする
  • 陰部のかゆみがひどい
  • 足がむくむ
急性の合併症では昏睡状態に陥ることがあります。

患者さんが意識を失った時には一刻をあらそいますので救急車を呼びましょう。

食事の注意点

食べすぎ、飲みすぎ、肥満に注意
  • 低カロリー食品を多くとる(こんにゃく、海草、きのこ、野菜など)。
  • 1日3食規則正しく。『まとめ食い』をするとインスリンの需要量が増え膵臓に負担がかかります。
  • 砂糖はできるだけ控えめに。
  • 合併症の高血圧を予防するためにも、塩分は控えめに。
  • コレステロールや飽和脂肪酸を含む食品は動脈硬化予防に控える。
  • 食物繊維を多く含む食品をとる。
  • ビタミンやミネラルを多く含む食品をとる。
Partner Stretch
パートナーストレッチ
リハビリテーション科
パートナーストレッチ

腰痛予防

1.背中から腰を伸ばす

背中から腰を伸ばす
実施する人は、反動をつけずに、腰を両手で下方にゆっくり押しましょう。
受ける人は、息を止めずに、痛みを我慢しないようにしましょう。
1回、3~5秒間×1セットを5~10回、様子を見ながら、行ってください。
パートナーの手で、力を入れずに、リラックスしながら、体を柔らかくする手段の1つです。

※腰痛や怪我をしている時は、行わないでください。また、食後30分以内や体調不良の際も、行わないでください。

2.臀部や腰を、伸ばす

臀部や腰を、伸ばす
実施する人は、受ける人の両ひざを、胸の方へ、ゆっくり押します。

受ける人の表情を、見ながら、ゆっくり行いましょう。1回、3~5秒間×1セットを5~10回、様子を見ながら、行ってください。実施する際の要領や注意点は、上記と同じですが、高血圧や心疾患のある方や妊婦さんは、主治医やリハビリスタッフに、ご相談ください。
身近な人と、コミュニケーションを、とりながら行っては、どうでしょうか?
Osteoporosis
骨粗鬆症
骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨塩の絶対量が減少し、骨が弱くなった状態のことです。転倒時の骨折等の原因になります。
特に閉経後の女性は男性の5~10倍多いです。

治療

骨粗鬆症の発病には、加齢や閉経以外にも食事や運動の習慣などが深く関わっています。そのため、骨の生活習慣病とも呼ばれ、食事療法や運動療法も骨粗鬆症の予防には欠かせません。しかし、骨粗鬆症と診断された場合には薬が治療の中心となります。

日常生活の改善

食事

骨密度を低下させない食事療法
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど骨密度を増加させる栄養素を積極的にとり、骨を丈夫にすることが骨粗鬆症の食事療法です。
カルシウムとビタミンDを同時にとることで、腸管でのカルシウム吸収率がよくなります。
また、たんぱく質の摂取量が少ないと骨密度の低下を助長しますので、食事量が少なくなりがちな高齢者の方は注意しましょう。
骨粗鬆症や骨折予防のためのカルシウムの摂取目標は、1日800mg以上です
カルシウムを多く含む食品
牛乳、乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
ビタミンDを多く含む食品
サケ、ウナギ、さんま、メカジキ、イサキ、カレイ、椎茸、きくらげなど
ビタミンKを多く含む食品
納豆、ほうれん草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、レタス、キャベツなど

運動

骨密度を低下させない運動療法
運動不足は骨密度を低下させる要因です。
骨にカルシウムを蓄えるためには、「体重をかける」ことが大事。
日常生活の中で階段の上り下りや散歩などを取り入れ、運動量を増やすだけでも効果があります。
骨を強くする体操
骨を強くする体操
片足立ち:壁やテーブルにつかまりながら片足で立ち、体重を乗せ負荷を与えることにより骨を強くする効果があります。
背筋を伸ばす運動(1)
背筋を伸ばす運動(1)
壁から20~30cm離れて立ち、壁に沿って両手をできるだけ上の方に伸ばします。
背筋を伸ばす運動(2)
背筋を伸ばす運動(2)
頭の後ろで手を組み、両ひじをできるだけ後ろの方に引き、胸を開きます。

おわりに

おわりに
骨粗鬆症が進行し、骨がもろくなると骨折しやすくなります。骨折する部位として多いのは、背骨(胸椎・腰椎)と手首、腕の付け根の骨(肩関節)、足の付け根の骨(股関節)です。

特に大腿骨頚部骨折では、体を支える働きが奪われますので寝たきりになる原因の1つになりますが、この骨折の85%は転倒が直接的な原因となって生じています。老化とともに運動不足により筋力も衰えるなど、体の機能低下を招きます。

適度に運動し、必要な栄養をとり、骨密度が低下しないようにすることが望ましいです。転倒・骨折を防ぐことが最大の目的です。
Gout
痛風
理学療法士 楠木 静香
痛風
痛風から身を守れ!

なんとなく足の親指の関節あたりに違和感があるな…と感じていたら、突然今までに経験したことがないような激しい痛みが襲ってきて、夜中に目を覚ました、激しく痛む患部を見ると赤く腫れあがっている…など、聞いたり、体験したりしたことはありませんか?
これが、痛風の典型的な症状なのです。
痛風は年々増え続けており、「5年後には約4人に1人」「20年後には約9割の人」が痛風になるといわれています。
これを期に、食生活を見直しませんか?

痛風の原因

痛風が、アメリカやヨーロッパで「ぜいたく病」と呼ばれるのは、痛風の背景にある高尿酸血症の危険因子に、肥満、食べすぎ、アルコール、ストレスなどがあげられるからです。
わが国で痛風が増えたのも、動物性たんぱく質の摂取が多く、高エネルギーである欧米型へと変化した食生活が影響です。そのため、誰がなってもおかしくない生活習慣病になりました。
高尿酸血症とは?
高尿酸血症とは?

食物や体内などで産生したプリン体が体内で分解されると、尿酸となります。
これを図のように、代謝しているのです。

痛風発作の誘因

  • アルコールの多飲(プリン体表示を確認しましょう)
  • 激しい運動(水分を摂取しましょう)
  • ストレス(活動的で責任感の強い人は危険…)
  • 尿酸値を上げる疾患や薬物

痛風発作の起きやすい場所

痛風発作の起きやすい場所

痛風をほっておくとどうなるのか

痛風をほっておくとどうなるのか

痛風の治療方針決定

痛風の治療方針決定

痛風の食事療法

食べすぎをやめて、太り過ぎないようにする!
食べすぎをやめて、太り過ぎないようにする!
水分を1日に2L以上とる!
水分を1日に2L以上とる!
アルコールを飲みすぎない!
アルコールを飲みすぎない!
プリン体の多い食品は控える!
尿をアルカリ化する食品を心がける!

痛風のための運動

運動を行って症状を改善させる運動療法は、病気の治療法としても有効な手段であるといえます。激しい運動で悪化することがある痛風でも、運動療法は有効な治療法なのでしょうか?
どのような方法ならば運動療法は痛風に効果的なのでしょうか?

目的

風に対して行う運動療法は、どのような目的において行われるべきなのでしょうか。
まず、痛風の運動療法において重要なことは「肥満の解消」であるといえます。痛風患者には、肥満体型の人が多いという統計があります。肥満体型であるということは、それだけで痛風の発病リスクが高いということでもあるのです。
肥満体型を解消することは、痛風の合併症として起こる高脂血症や糖尿病などの生活習慣病の発病リスクを低下させることにもつながるため、痛風に対する運動療法は効果があるといえます

最適な運動

最適な運動
動量が調節しやすく、汗をかきにくいランニングやサイクリング、エアロビクス体操などの有酸素運動が、痛風の運動療法として最適といえます。

しかし、痛風に最適ではあるものの汗をかく運動であることには変わりはないので水分補給を欠かさないように準備しておく必要があります

体操

体操
痛風に対する運動療法を行う際は、できるだけ発作が起こっていない時期に行うようにします。発作が起きている関節部が運動で損傷するおそれがあるからです。

すぐにでもできる痛風のための体操としては、腿上げ運動が最適です。ひざがお腹の前に来るまでに腿を引き上げ、脚と逆側のひじがひざにつくほどに近づけていきます。右脚なら左ひじ、左足なら右ひじというように、両腕両脚を交互に動かします。慣れてきたらリズムをつけたり、音楽に合わせたりしてペースを上げていきましょう。

おわりに

痛風は、糖尿病と並ぶほどの罹患率の多い病気です。そのため、たくさんの研究もされており、食事と生活習慣の見直しで発作を予防することができる病気です。
食事、運動に関してご質問がありましたら、遠慮なくご相談ください!
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